日本マクドナルド(2702)、100円メニューに2種類新アイテムを追加
2006年08月02日 06:00
【NIKKEI NeT】によると【日本マクドナルド(2702)】は低価格メニュー100円マックに9月中旬からマロンパイとアップルティーなどの紅茶2種類を追加する。
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現在「100円マック」メニューはチーズバーガー、マックチキン、ブレンドコーヒー、ホットアップルパイ、マックシェイクのS、ソフトクリームの7種類。他にハンバーガーが80円なのでこれもあわせると8種類になる。マクドナルドでは「100円玉一枚でお気軽に小腹を満足させよう」というコンセプトで「100円あったらマックに行こう」と、お客の足を向けさせるための集客アイテムとして「100円マック」を宣伝展開している。
この100円マックは2005年4月に導入されたもので、目論見どおり同年6月には来店客数が2割ほど増えたがその分客単価を下げるという結果も生み出してしまった。そのため日本マクドナルドでは今年5月には既存の商品を10円から50円値上げ、さらに単品としては490円でもっとも高い、ミックスサラダにチキンを載せた「サラダディッシュ グリルチキン」を発売、客単価の引き上げを模索した。これが幸いし最近では客単価も上向く傾向にあるという。
今回の「100円マック」のレパートリー拡充は、主要アイテムの価格釣り上げで客単価を引き上げた代わりに減少するであろう集客力を補おうとする狙いがある。
日本マクドナルドではここ数年の間、経営方針がひとことでいうと「ぶれている」状態だった。低価格路線一本でいけばお客は増えたが客単価が減り、高級路線に走れば客単価は増えてもお客そのものが減り、売上や利益が頭打ち・減少するばかり。利用客もころころ変わる方針に混乱させられてしまい、結果として顧客ロイヤリティーそのものを減らす現象まで起きる始末。
ようやく最近になって「低価格でも高級展開でもダメなら、両方で行こう。安い商品でお客を引き付け、ついでにちょっと高めの商品も買ってもらおう」という「二刀流的戦略」を定め、それを着実に実践しつつある様子がうかがえる。今回の「100円マック」メニュー拡大もその一環だろう。
果たして日本マクドナルドの思惑がずばり的中するのかどうか、今後の動向に注目したいところだ。
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