ナンバーポータビリティ制度10月24日から開始
2006年08月08日 06:30
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]などが報じたところによると、携帯電話の契約会社を換えても電話番号を変えずにすむ仕組み「ナンバーポータビリティ(番号ポータビリティ)制度」が2006年10月24日からスタートすることが明らかになった。
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携帯電話のナンバーポータビリティ制度とは、これまで携帯電話の契約会社を変更すると電話番号を変えざるを得ず、非常に不便だったものを改め、一定の手数料を支払えば番号は維持したまま契約会社を変更できるようになるもの。携帯大手の【NTTドコモ(9437)】【KDDI(9433)】【ボーダフォン(ソフトバンク)(9984)】はこのサービスを10月24日からスタートするという。
もちろんこの制度が導入されれば「契約会社を変更するハードル」がなくなるため、各利用者が他社携帯に流れる動きが加速することは間違いなく、大手各社は自社端末の魅力度アップに全力を尽くしている。なお、契約会社を移行する際の手数料や契約日数についてはまだ明らかになっていない。
利用者側にしてみれば「安くてセンスのよい端末を売っていてサービスにすぐれた会社に移行したい」と思うのは当然のこと。だが一斉に特定会社に移動が殺到すると、その会社の契約者数が急増し、インフラに対する利用者割合も急増、結果としてサービスが劣化する可能性もある。このあたりの仕組みは、ネット証券業界における顧客獲得競争の図式に似ており、非常に興味深い。
今後大手三社がどのような攻勢をかけ、サービス安定度が変化するか、じっくりと見極めて行きたいところだ。なお今制度では電話番号はそのままでも、メールアドレスは変える必要が生じてくる。メールによるコミュニケーションの比率が高まる今、今制度が導入されても利用する人は案外少ないのかもしれない。
蛇足になるが今件は調べた限りではNHKが第一報を報じている。先の【ピーシーデポ(PCデポ、7618)】の元社員によるインサイダー取引の件といい、最近は経済系のニュースでもNHKが色々「がんばっている」ようである。
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