メリルリンチ、不動産競売サイトと提携して融資仲介へ

2006年07月31日 12:30

株式イメージ『NIKKEI NeT』によるとメリルリンチ日本証券は今年11月の営業開始を目指し、不動産競売サイト【マザーズオークション】を運営する【IDU(8922)】と提携し、ネット上でマンションなどの物件を落札した不動産業者や個人向けの融資を仲介する業務を開始する(【発表リリース、PDF】)。さらに他の金融機関の融資の仲介も行う予定。

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今事業についてはメリルの100%子会社であるメリルリンチ日本ファイナンスが40%、IDUが60%の割合で出資して資本金5000万円の融資仲介専門会社「マザーズ・ローン・サービス」を設立する。この会社が上記マザーズオークションなどにおける住宅購入者のための不動産ローンの提供を行う。直接の貸付も実施するが、主たる業務は不動産担保ローンのアレンジメント(国内大手金融機関からの融資調整)だという。

メリルリンチ側としては日本国内で不動産売買が増えると見込み、資金の調達ニーズも増加すると見込んでの提携のようだ。一方マザーズオークションは現在200件ほどの物件を出展している不動産オークションサイト。物件タイプや入居状態、都道府県や表面利回り、現在の入札価格などから絞り込んで検索が可能。各物件のビジュアルデータも外見や見取り図、さらには周囲のスライドショーなども用意されている。

不動産情報の収集や比較もネットで行われることが多くなってきた昨今、不動産売買に実績がある専用ポータルサイト運営会社と手を結び、資金貸付のアプローチを行うのは賢い選択といえるだろう。今後似たような動きが他のサイト、そして総合ポータルサイトの不動産部門でも起きるかもしれない。


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(最終更新:2013/08/27)

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