インドネシアの伝統食、健康食品の「テンペ」

2006年07月22日 18:00

テンペイメージGarbage Shot」第三十三回。今回は前に【納豆の兄弟分、インドネシア産「テンペ」が身体に良いと密かな人気】で紹介した、インドネシアの伝統食である発酵・健康食品の「テンペ」。ようやく楽天市場でオーダーをかけて購入できたので、低性能な(涙)デジカメでの撮影ではあるが色々とご披露することにしよう。

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これも前の記事からの抽出テキストになるが、「テンペ」はハイビスカスやバナナの葉っぱなどに付着している白カビの一種であるテンペ菌を用いた食品。「白カビ」を用いるという意味ではカマンベールチーズや「こうじ」と兄弟のようなもの。このテンペ菌を煮込んだ大豆に混ぜて発酵させた商品。日本ではおなじみの「納豆」と作成プロセスや材料が似ているが、「納豆菌」を使うと納豆になり、「テンペ菌」を使うとテンペになる。

今回は『楽天市場内「くめ・クオリティ・プロダクツ」テンペのページ』で購入してみた。他にも何点か「テンペ」を発売しているお店はあるが、先に記事で紹介したのも何かの縁だし、どこのテンペとてあまり変わるところはないだろうとの推測から。


インドネシアの伝統食、発酵食品の「テンペ」

細長い箱の中には板チョコレートのようにぎっしりとビニール袋詰めされたテンペが入っていた。透明な部分からはわずかにあられせんべいのような表面が見える。

「テンペ」の封を切って断面を見る
「テンペ」の封を切って断面を見る

製品としてのテンペは一枚一枚がさらに、ビニールでパッケージされている。密閉度を高めることで賞味期限を伸ばしているようだ。封を切ると、鳥の唐揚げのような香りがわずかではあるが鼻をくすぐってくる。ちょっとだけ期待。包丁で真っ二つに切って断面を見てみると、大豆がそのままの形でかなり残っているのが分かる。

炒めてみたり(上)油で揚げてみる(下)
炒めてみたり(上)油で揚げてみる(下)

パッケージ裏の調理例ではそのまま生でも食べられるとはあったが、それでは芸がないので、とりあえずフライパンで炒めてみたり、油で唐揚げのように揚げてみたりする。で、早速試食。

元々「納豆の兄弟分」ということだが、納豆にあるような特有の香りとか粘り気は100%無い。納豆嫌いな人でも問題なく食せることだけは保証できる。

食べてみての第一印象はそのままズバリ「大豆」。大豆の自己主張が前面に押し出されるという感じで、固めの練り物のような感じ。歯ごたえはそれなりにある。写真のように炒めたり揚げたり、あるいはトースターで焼くと豆の香りがより強く出るようだ。具体的な味は、「大豆」……で分かりにくければ、豆まきの時の豆の味。説明文にもあるように油との相性は良いようだ。しかし残念ながら、鳥の唐揚げやステーキのような味わいを感じることはできなかった。

やはり大豆の自己主張が強いようなので、ステーキソースをかけてステーキもどきとして食べたり、煮付けの具の一つとして用意し、他の具の味をしみこませるとよいだろう。そうすると、もっと色々な楽しみ方ができるかもしれない。

テンペの最大の特徴は「納豆」と同じような健康的な栄養分が納豆嫌いな人にでも採れること。高たんぱくでコレステロールはゼロ。塩分もほとんどなく、骨粗鬆症・がん・ 美容に効用があるとされているイソフラボンも豊富に含まれている。食物繊維も豊富。GABAタイプにはリラックス効果などを発揮するというGABAもたっぷり。

高たんぱく質を必要としている人、納豆などの豆製品の恩恵にあずかりたいけど納豆は苦手な人などにとって、「テンペ」は要チェックだろう。

ちなみに下記はGABA入りタイプの「テンペ」の具体的成分量。参考になれば幸いだ。

内容量 80g×1(1個当たり)
栄養成分 (100g当たり)
     エネルギー 202kcal
     たんぱく質 15.8g
     脂質 9g
     炭水化物 15.4g
     食物繊維 10.2g
     食塩相当量 0g


(最終更新:2013/09/02)

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