稀代の名作『クロノ・トリガー』がプレステ版で再登場

2006年07月22日 19:00

クロノトリガーイメージ【スクウェア・エニックス(9684)】は7月20日、プレイステーション用ロールプレイングゲーム『アルティメットヒッツ クロノ・トリガー』を発売した。1575円(税込)。1995年当時のスクウェアからスーパーファミコン用(当時の任天堂の家庭用ゲーム機)として発売された『クロノ・トリガー』をプレイステーション用に移植したもの。

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『クロノ・トリガー』はスーパーファミコンの円熟期であり旧スクウェアが開発ソフト・人材共に絶好調だった時期に発売された稀代の名作として、今でも語り伝えられている作品。1999年にプレイステーション用に移植された後も、Booksとして2002年に登場、そして今回再度廉価名作版の「アルティメットヒッツ」として登場することになった。

タイトルの「クロノ」がラテン語で「時間、時」、「トリガー」が英語で「引き金」を表していることから分かるように、『クロノ・トリガー』では時間旅行とタイムパラドックスをシナリオ・ゲーム進行の重要なポイントとしている。また、ゲームシステムそのものは同社の『ファイナル・ファンタジー』シリーズに近いものとしながらも、さまざまな工夫が見られ、ゲームの仕組みそのものとしても十分楽しめるものに仕上がっている。

ゲームの設定としては原始から古代、近代、未来「など」さまざまな時を経て、しかも一方方向ではなく多元に交じり合い行き来しながらプレイヤーはシナリオにチャレンジしていくことになる。過去における行動がそれ以降の時間軸に深く影響を及ぼすなど、スケールの大きさが体感できるあたり、比類無き奥深さが織り込まれている。

さらにタイムパラドックスや時間の流れを巧みに利用し、さまざまなエンディングが用意されていたのも今作が名作足らしめた理由の一つ。

また、当時(今でもそうだが)ゲーム業界の巨匠である三人(坂口博信氏、鳥山明氏、堀井雄二氏)がドリームプロジェクトとして開発の中心的な役割を果たしただけでなく、現在でも縦横無尽に活躍している一流のゲーム開発関係者がまるで宝石箱のように寄り集められて完成したという、まさに奇跡の作品。

プレイステーション版ではスーパーファミコン版と比べて新作アニメーションムービーが追加されるなど、オマケ要素がいくつか盛り込まれている。CD-ROM読み込みのためオリジナルのスーパーファミコン版と比べれば多少遅いとの話もあるが、ともあれ現行世代機種であの名作が、1500円+αで手に入ること自体驚く話ではある。

当方(不破)もかつてスーパーファミコン版を買い求め、限られたセーブエリアを工夫しながら何度と無くプレイし分岐を確かめ、さまざまなパターンのエンディングを見てビデオに録画し、ライブラリを作った経験がある。今はプレイステーション版ならメモリカードさえあればいくらでもセーブデータは作れるし、動画の記録もパソコンのビデオボード経由で気軽にできる。便利でナイスな時代になったものだ。

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キャラクター:(C)1995,1999 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reaerved.
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(最終更新:2013/09/17)

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