食後高血糖を一発で見つける方法開発

2006年07月20日 07:30

時節イメージ【Mainichi INTERACTIVE】によると、糖尿病や心筋梗塞などの血管障害につながる恐れが高い「食後高血糖」を、1回の血液検査で簡単に見つける方法を、【近畿健康管理センター】の金沢裕一診療所長が考案した。従来の方法では半分程度しか補足できなかった糖尿病の初期兆候を80%以上の感度で検出できるとして期待を集めている。

スポンサードリンク

「食後高血糖」とは食後にのみ急速に血糖値が高くなり、その症状が持続するというもの。糖尿病の初期症状とされている。だが通常の健康診断は空腹時に血糖値を調べるため、見極めが難しい。

今回金沢所長が提案した検査方法は、血液中のブドウ糖の状態と関連する糖「1,5AG」に注目したもの。これの計測を空腹時の血糖値と組み合わせて計測し、実証実験のデータと付き合わせたところ、糖尿病の初期症状を85%の高い感度で把握できることが明らかになった。

金沢所長は「一般の検診でブドウ糖負荷試験まで行うケースは少なく、食後高血糖は見逃されがち。この診断法が普及し、運動療法など予防に取り掛かる時期が早くなれば」と話している。

既存のデータを見つめなおして集計し、そこから法則性を見つけ出すのは、指摘されれば「ああ、なるほど」で終わってしまうが、それを見つけ出すまでにはそれこそ汗水たらすほどの努力と発想力、センスを必要とする。

今回有効な手法を見つけ出した金沢教授には惜しみない賛美を送りたいし、その努力が報われるよう、さらなる検証と共に関係各所には実用化を推し進めてほしいものだ。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ