ビブロポート、破産手続き開始

2006年07月16日 07:00

ビブロポートイメージ【同人誌生活文化総合研究所】および【DL同人観測所】が報じたところによると、先に破産手続きを行った出版会社のビブロスにおける新規事業の一環であった電子事業出版業【ビブロポート】について、破産手続きが開始されたことがあきらかになった。現在ビブロポートの公式サイトへのアクセスはできなくなっている。

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【ビブロス、債権者説明会開催】でも報じたとおり、ビブロスの破綻原因は新規事業の電子事業出版業ビブロポートと、自費出版の【碧天舎】への貸付金約8億円が回収できなくなったとしている。先にビブロスが破たんした時点でビブロポートは営業を続けていたが、資金調達元であるビブロスそのものの状況が状況である以上、継続断念は時間の問題であるとされていた。

また、同社が行っていた書籍販売サイト【eliba.com】も5月31日付けで閉鎖されている。そのほかにも同人誌のダウンロードポータルサイト【エルフィックス】が4月20日に閉鎖されるなど、デジタル系の関連サイトも次々閉鎖され、ビブロポートの今後について関係者からは不安の声があがっていたのも事実。

「DL同人観測所」では7月15日付けで、東京地方裁判所から届いたビブロポートの破産手続き開始通知書に関するレポートが写真付で行われている。それによると破産手続き開始は7月10日、債権者集会は10月30日。現在判明しているだけでも5億9500万円を超える債務を抱えているという。

ビブロポートでは、出版業界における印刷・在庫コストや販路獲得・マーケティング・広報宣伝活動などの問題を解決するためのトータルソリューションサイトeliba.comを運営するなど、出版業界、特に同人誌関連ではさまざまな手法を試し、業界の活路を見出そうとしていた。しかし放漫経営やビジネスモデルの構築を為しえなかったなどがたたり、今回のような事態と相成った。

同人誌とデジタル分野における融合と進化の一端を担う可能性があったビブロポートなだけに、その破たんを残念に思う人も多いのではないだろうか。


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(最終更新:2013/08/27)

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