小泉総理大臣、「デフレ脱却の時は近い」との認識

2006年07月15日 12:30

株式イメージ[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると、小泉総理大臣は現在外遊中のヨルダンで記者団に対し、日銀がセロ金利政策を解除したことに関連し、「デフレ脱却といえないにしても、その状況は近い」と語り、デフレ脱却の時は近いという認識を明らかにした。

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小泉総理大臣は記者団に対し、「日銀が景気回復の動きは底堅いと見た上で(ゼロ金利政策解除の)判断をされたのだと思う。それはそれで結構だ」と述べた。そのうえで、小泉総理大臣は今現在デフレ脱却はまだしていないとした上で「できるだけ早い段階でデフレから脱却する状況が来ればいいと思う。デフレから脱却したといえないにしても、(今現在は)その状況は近い」と延べ、デフレ脱却は近いという認識を示した。

先の市況雑感の中で、日銀のゼロ金利政策解除とほぼ時を同じくして小泉総理大臣が「デフレ脱却宣言を解除してくれれば市場に効果的なインパクトを与えるのに」と述べたが、現状ではまだ脱却はしていないという認識のようだった。14日の株式市場でゼロ金利政策解除が発表されても株価が下げ止まらなかったのはこれも一因にあったと思われる。

と、なれば少なくとも政府・小泉総理大臣と日銀との間に、認識について多少のずれがあるのではないかということも思えてならない。本当ならデフレ脱却を果たしてからゼロ金利政策の解除がなされるべきだからだ。そういうことであるのなら、今回「も」日銀は先走りしてしまったのではないかという懸念が生じてくる。

「その状況は近い」としていたデフレ脱却が、今回のゼロ金利政策解除で遠のいてしまうことがないように、心から祈りたい。

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