ゼロ金利政策解除に伴い各銀行も普通預金金利引き上げ
2006年07月15日 12:30
先に【日銀、ゼロ金利政策解除】でも報じたように日銀は7月14日、2001年3月から続けてきたゼロ金利政策を解除することを決定、金融政策の目安である無担保コール翌日物金利の誘導目標を現状のおおむね0%から0.25%に引き上げることを発表し、即日実施に移した。これに伴い各銀行も普通預金の金利を従来の0.001%から引き上げると発表した。
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主な銀行の新しい金利水準とその実施日は次の通り。
[三井住友銀行(8316)]……0.1%(18日)
[みずほ銀行(8411)]……0.1%(19日)
[りそな銀行(8308)]……0.1%(18日)
【埼玉りそな銀行(8308)】……0.1%(18日)
【住友信託銀行(8403)】……0.2%(18日)
【みずほ信託銀行(8404)】……0.1%(18日)
【城南信用金庫】……0.1%(14日実施済み)
【三菱東京UFJ銀行(8306)】……0.1%(18日)
今回利上げを決めた銀行の中では、住友信託銀行の0.2%が群を抜いている。また、従来の0.001%から比べれば実にその100倍(200倍)の利上げであり、倍数だけをかんがみれば「鼻血が出るほどの大幅アップ」ということになる。
とはいえ、日銀の決定利率である「0.0%→0.25%」「0.1%→0.4%(公定歩合)」と比べると、その上げ幅、利上げ後の利率は半分以下に過ぎないことが分かる。下げる時にはすぐにでも下げまくり、上げる時にはじっくりと少しずつしか上げず少しでも利ざやを多く確保したいという銀行側の姿勢が見て取れよう。
銀行利用者は銀行を選ぶ権利がある(実際には身近に支店があるかなどで選択肢は限られるが……)。どの銀行が「誠意を持って」利用者の方を向いているのか、今後も注意深くその動向を見守っていく必要があるだろう。
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