「アザラシは卵から生まれないゾ」と小学生がお菓子のイラストのミスを指摘
2006年07月13日 06:00
【Mainchi INTERACTIVE】が報じたところによると、徳島県の阿南市の那賀川に生息するアゴヒゲアザラシ「ナカちゃん」について学んでいる市立平島小学校の4年生が、北海道土産のお菓子の箱に描かれていたアザラシのイラストに疑問を持ち、メーカーに質問の手紙を送ったところ、メーカーから改善を約束する返事とお礼のお菓子が届くというほのぼのとした事件(?)があった。
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これは家族旅行で北海道を訪れたひとりの生徒が【ほくみん】の『ごまあざらしの玉子』というサブレを買ってきたことに端を発する。給食の時間にこれを分けてクラスの皆で食べていると、包装紙に描かれてある「卵から顔を出す2頭のアザラシ」がおかしい、という疑問の声が出た。ナカちゃん登場以来アザラシの生態についていた生徒たちが「アザラシはほ乳類だから卵から生まれないはず」「ゴマフアザラシは存在するがゴマアザラシというアザラシはいないのではないか」という疑問を感じたわけだ。
そこで生徒たちは「ほくみん」に質問の手紙を書いて送った。ほくみん側ではこの内容について「子どもたちに誤解を与えてはいけない」と社内で真剣に討議。返信の手紙で事情を説明したという。
曰く、ゴマフアザラシをモチーフにした製品を考えたが、実在する動物の名前では誤解を生むかもしれないとの配慮から「ごまあざらし」という架空の動物を誕生させた。また、写真にもあるようなスポンジケーキタイプなど他の種類には包装紙に「アザラシは海に住む哺乳動物で卵は産みません」と但し書きを入れていたもののサブレには入れていなかった、今後は印刷することにする、とのこと。
生徒らの担任の教諭は「発見が正しかったかどうかではなく、子どもたちは会社とのやりとり、人とのつながりから多くを学んだようです」と話していたという。
注意書きを加えていればそのままでいいのか、というツッコミはさておき。素直な疑問を直実にぶつけて疑問を解消しようとする行動力と好奇心、そしてほくみん側の寛容さには素直に賛美の声をかけたいところだ。
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