日本最強の輸出品、アニメ・ゲームを海外へ~経済産業省、「国際コンテンツカーニバル」を開催決定

2006年07月12日 06:30

時節イメージ【共同通信】によると【経済産業省】は7月11日、日本の映画やアニメ、ゲームなどのコンテンツ(情報の内容)産業を育成すると共に、海外への売り込みを推し進めるため、映画などのコンテンツを集めた見本市「国際コンテンツカーニバル」を2007年10月、東京都内で開催すると発表した。

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元記事によるとこの「国際コンテンツカーニバル」では日本だけでなく中国や韓国、インドなどのアジア諸国、さらには欧米にも参加を呼びかけ、海外の映画やアニメ、ゲームなども展示するという。経済産業省では参加者らによる商談や交流の場も設けることで、コンテンツ市場の活性化を目指すとのこと。

今「国際コンテンツカーニバル」は独自開催ではなく、毎年10月に開かれている【東京国際映画祭】の一部に盛り込んで開催するとのこと。経済産業省では日本のコンテンツ産業が期待ほど海外で飛躍していないことを受けて、本格的な支援に乗り出すという。

この方面に長けている麻生外務大臣に名誉顧問をしてもらえばいいのに、という話はさておき。

今件は6月26日に発表された【経済財政諮問会議による経済成長戦略大綱(PDF)】でもすでに明記されている。それによると「ITの創造的活用とコンテンツ市場の拡大」と銘打ち、

多様なネットワーク環境の整備、技術革新の進展によって、コンテンツを提供する「担い手」、「提供する手段・内容」の拡大が進展している。こうした動きを促進し、市場の拡大を進めるため、消費者の選択肢の拡大、競争の促進を図りながら、新規参入の促進につながる環境整備を行う。

具体的には、東京国際映画祭等の積極的拡大による国際コンテンツカーニバルの開催、国際共同製作のマッチング支援、IPマルチキャスト放送の著作権法上の取扱いの明確化など新しい時代に対応した著作権制度などの整備、コンテンツ・ポータルサイトの構築などネット上のコンテンツ取引市場の整備による流通経路の多様化、情報家電のネットワーク化を一層推進するための研究開発・実証実験の推進、次代を担う中核人材の発掘・育成などにより、今後10年間でコンテンツ市場を約5兆円拡大させることを目指す。


と宣言している。今回の動きはこの大綱に沿ったものに他ならない。

イメージ的には「コミケ+ゲームショウ+キャラクターショウ+etc...の公的バージョン」というところだろう。形だけでなく、実質的な、意味のあるサポートを期待したいところだ。

一方で既存の類似イベント、例えば【東京国際アニメフェア】【東京ゲームショウ】【アミューズメントマシンショー】【東京コンテンツマーケット】【東京キャラクターショー】との住み分けをどう解決していくのかが問題視されるに違いない。性格的にも似通ったところが多く、開催期間も近しいものが多いため、関係者の注意が分散してしまう可能性もある。あるいはこれらのショーの再定義や統合も必要になってくるかもしれない。

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