蚊に刺されにくい人の香りを虫除け剤に、イギリスの研究者らが開発中

2006年07月12日 06:30

蚊のおもちゃイメージ[このリンク先のページ(Cnn.co.jpなど)は掲載が終了しています]によると、蚊に刺されにくい人の身体から放出される「におい」の成分を突き止め、これを利用して蚊を撃退する研究にイギリスの研究所とアバディーン大学の共同チームが取り組んでいる。2年後にはこの研究成果を活かした虫除け剤が発売される見通し。

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記事によると蚊は人間の「におい」を感知して集まってくるが、人間にも刺されにくい人と刺されやすい人がいる。研究所では「刺されにくい人には蚊の嫌う匂いが発せられている。この匂いが蚊に、『この人間は刺す相手として適していない』と判断させる」のだという。

研究チームでは人間のにおいの成分を分離して実験を繰り返し、「蚊の嫌う成分」の特定に成功。さらにこの成分を用いた虫除け剤の効用を、これまでの虫除け剤と比較する研究も実施。かなりの効果を得ているという。皮膚に塗らずにシャツのそで口やズボンにつけるだけで効果が得られるとのこと。

もしこの研究成果と効用がホンモノなら、記事にもあるようにマラリアやデング熱、黄熱病など、蚊が媒介する伝染病の予防に大きく貢献することになる。また、虫刺されの薬や既存の虫除け剤、蚊取り線香のメーカーに衝撃を与えることだろう。

気になるのは「蚊が嫌う成分のにおい」がどのような香りをしているかということ。人間にとって無臭、あるいは気にならないものならいいのだが、鼻がよじ曲がるようなものだと困ってしまう。もっとも、元々「蚊に刺されにくい人のにおい」を元にしているというのだから、あまり心配する必要もないのかもしれない。

正式な研究結果の発表、さらにはこの研究を元にした虫除け剤の発売を待ちたいところだ。

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