【更新】「テプラ」を使って手軽に点字シールを作成、ただ今普及中
2006年07月06日 07:00
[YOMIURI ONLINE]によると視覚障害の人たちのための「点字」を広めようと、点字と文字を一緒に印刷できる機器や、ボタンの位置を区別するシールなどの「識別グッズ」が増えているという。最近ではアイディアグッズや技術の進歩によって手軽に作成し取り付けられるようになったため、「誰もが暮らしやすい街にするため気軽に使って」と関係者は期待しているという。
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記事では東京・目白のホテルメッツ目白の例が取り上げられていた。このホテルでは4月から、一部の客室に点字を取り入れたという。車いすでもりようできるように扉を大きくするなどユニバーサルデザインを大規模に採用した「ユニバーサルツイン」の部屋に、ルームキーや電話機の受話器に部屋番号を明記したほか、トイレの温水洗浄便座、室内灯のスイッチなどに点字シールを張ったという。
これらの点字シールは、簡単にルームシールを作れるラベル印刷機器『テプラ』が使われている。点字も作れるテプラは2005年5月に発売され、現在1万台ほど売れている。文字を入力すると自動的に点字に変換されるので、点字の知識は不必要。また上下を表すマークも印刷されるので、点字を知らない人が上下を間違えることもない。
これまで発売されている、点字を作成する専門機器は10万円ほどもしたが、この点字テプラは5万円出せばおつりがくるという。また記事では他に、携帯電話のボタンや証明スイッチに貼り付ける、視覚障害者向けの凸型目印シールなども売れているという話も紹介されていた。
テプラは手元にあると便利でついつい色々なものに貼り付けてしまうものだが、記事に紹介されているように、「点字シールを作成し貼り付ける」という用途は正直当方(不破)も思いつかなかった。せいぜい「パソコンで変換してプリンターでプリントアウトしても、普通のプリンタではでこぼこが表現できないよな」という発想止まり。だがこの「点字テプラ」なら、点字の知識がまったく無い人でも、点字サービスを提供し、多くの人が便利さを享受できる。
このような発想の転換的アイディア商品はどんどん広まってほしいし、その効用で一人でも多くの人の笑顔がもたらされてほしいものだ。
(最終更新:2013/09/03)
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