すぎもと農園は三重県御浜市にあるみかん農家。温暖な気候を活用し、化学農薬の使用軽減をしながらさまざまなかんきつ類を栽培している。三重県知事からは「エコファーマー」の認定も受けている。

今回医薬部外品として認められたヘアトニックには、みかんの皮に含まれるD-リモネンという成分が入っている。D-リモネンは男性型脱毛症の頭皮の皮脂にしか存在しない酵素の働きを抑える効果があるという。すぎもと農園では【ナリス化粧品】と共同で1年をかけて、ヘアトニックやシャンプー、トリートメントなど、洗髪用品を開発。2005年から販売を開始しこれまでに3000個を売り上げたという。

今回ヘアトニックが厚生労働省の承認を受けて、「医薬部外品」(薬事法に定められた区分で、医薬品ではないがそれに準ずるものと認められたもの。すなわち、効能や効果が認められる成分は入っているがそれは病気やけがを積極的に治すものではなく、予防に重点を置かれたもので、効果も「期待できる」というレベル)として販売できることに対し、すぎもと農園の杉本末喜社長は「育毛効果が認められ医薬部外品になったので、今後売り上げが伸びるのではないか」とコメントしているという。

ヘアトニックなどをはじめみかんの皮の成分から作られた洗髪用品は【「SOLESS」シリーズ】としてカテゴリーされ、同社のサイトから通販で購入が可能。7月4日現在、まだヘアトニックについて「医薬部外品」の承認を受けた旨の表記は無い。サイトの説明ではヘアトニックは

と説明されている。普通とはちょっと違った育毛剤をとお思いの人は、この「みかんな育毛剤」を試してみてはいかがだろうか。あるいは医薬部外品として承認はされていないがヘアケアシャンプーやトリートメントと共に手に入れて、みかんづくしで攻めてみてもよいかもしれない。