KDDI(9433)社長、「ワンセグはいずれケータイに標準装備される」と発言
2006年07月21日 12:30
【ケータイWatch】の報によると、【KDDI(9433)】の代表取締役社長兼会長の小野寺正氏は講演の中で、auを中心とした今後のケータイ事業の展開について語り、その中で「ワンセグは将来的にケータイに標準装備される」と発言した。
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今発言は【WIRELESS JAPAN 2006】の講演で出たもの。同講演においては「利用者にとっては、インフラやシステムはどうでもいいことであり、どんなサービスが受けられるのかが重要」とユーザー側の心境を説明した上で、だからこそシステム提供側としては「インフラを整えて、新しい端末や料金、コンテンツ、アプリケーションを提供する」ことが大切と説いている。
特に通信と放送との連携の分野については、同社の端末であるauについて、ということなのだろうが、「ワンセグ放送機能は、カメラと同じように、携帯電話に標準装備されていくと考えている」と今後の展開についての心境を明らかにした。インターネットブラウジング・デジカメ機能・着メロ・赤外線通信の次はワンセグが標準装備機能となるのだろう。
さらに今講演では、現在「単なるテレビ受像器」に過ぎない携帯電話でのワンセグ放送を、災害時の情報収集手段や安否情報の伝達手段などの例を挙げ、他のサービスと連動させた上でビジネスモデルを確立していくつもりである、などの具体例を披露した。もちろんまだ公開できないアイディアが山ほどあると思われる。
音のやり取りしか出来なかった電話を持ち運びできるようにし、携帯電話は誕生した。そして音声信号のやり取りに工夫をしてインターネットを取り込んでメールやネットブラウジングの機能が追加された。着信音が単純だとつまらないというニーズに応えるため、着メロや着うたが登場し、常に携帯しているのだからついでに、ということでデジカメ機能が付加された。そしてそれらの機能は複合的に用いられ、新たな利用方法が提案され、楽しみを倍増させている。
今後ワンセグ機能が標準装備されることで、「ケータイ」はどのような発想で「驚き」をユーザーに提供してくれるのだろうか。想像するだけでも胸のときめきを禁じえない。
・・・他のケータイキャリアである【ボーダフォン(9984)】や【NTTドコモ(9437)】も追随するものと思われるが、やはりここは今回のように「宣言」してほしいものだ。
※ワンセグ:地上デジタル放送で行なわれる携帯電話など、移動体向けの放送およびその仕組み。2006年4月1日放送が開始された。技術的呼称として1セグメント放送と呼ばれていたが、地上デジタル放送推進協会によって2005年9月にワンセグという名称が決定されている。簡単にまとめると「ケータイでもきれいなテレビ映像を見られる仕組み」という理解でOK。
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