F-35戦闘攻撃機の愛称は「Lightning II」に決定

2006年07月09日 18:00

F-35 Lightning IIイメージアメリカやイギリスなど複数の国が大量に導入する予定の総合攻撃戦闘機(JSF)F-35について、その愛称候補が7月7日、「Lightning II」に正式決定した。アメリカのテキサス州フォートワースで開催された式典で発表されると共に製造元の【ロッキード・マーチン社】でも情報が公開された(【発表リリースページ】)。

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F-35 Lightning IIイメージF-35は主にアメリカとイギリスによる共同開発が行われ、ロッキード・マーチン社が製造、複数国家が購入を予定している、多目的万能戦闘攻撃機。超音速・ステルス性能完備・空軍海軍用など多種軍種向けに改変が可能。その数は合計で2593機の予定。最大2765億ドルが供出される、これまででもっとも高価な軍用機開発生産プロジェクト。

アメリカ空軍では1970年代から主要戦闘機に対し、「鳥のように勇ましく飛ぶように」との願いをこめて、鳥の名前を愛称としてつけられるのが習慣になっている。例えばEagle(F-15)、Falcon(F-16)、Nighthawk(F-117)、Raptor(F-22)、Raven(EF-111)などが例として挙げられる。今回命名された「Lightning II」はアメリカ軍では第二次世界大戦中に活躍した双発機P-38の愛称「Lightning(稲妻)」を継ぐ名前となる。

かつてのP-38はF-35と同じくロッキード社によって造られ、太平洋戦区において大きな役割を果たした代表機の一つであり、かつ戦闘機と攻撃機の両方の任務をそつなくこなした名機として知られている。このP-38と同様の任務と期待が、21世紀におけるF-35にもかけられている。

F-35は現在実験機の運用段階にまで達しており、15機ほどが試験飛行を行うために引き渡される予定。量産・実戦配備は2009年以降となるが、今現在でも多くの国の期待を集めている。将来は日本の航空自衛隊に配備される可能性も皆無ではないため、今後も注目していく必要があるだろう。


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