民間病院でも多額の未払い金、平均900万円
2006年07月18日 12:30
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると、生活苦などを背景に公立病院で治療費の未払いが急増し病院の経営を圧迫していることが問題になっているが、全国の民間病院でも平均で900万円あまりの未払い金を抱えていることが病院団体の調査で明らかになった。
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記事によるとこの調査は4つの病院団体がはじめて行ったもので、2200あまりの民間病院が回答。昨年3月までの過去3年間で、診察を受けた患者が支払わないままになった治療費がある病院は93%にあたる2093にのぼった。さらにそれらの病院が抱える未払い金の総額は3年間の累積で189億円あまり、1病院の平均は903万円にのぼる。
調査を行った団体では、「このまま未払いが増え続ければ、多くの病院で経営を圧迫し、医療の質の低下につながりかねない」として、今後、対策の検討を進めることにしているという。
今件についてはすでに【治療費の未払い100億円を突破、病院の経営を圧迫】などでも報じたように、公営・民間を問わず大きな問題として提議され、対策が急がれている。また例えば青森県の事例(東奥日報社)のように、1病院の累積診療費未払いが1億7000万円にのぼり、病院経営に深刻な影響を与えているために、専門の徴収職員を採用して未収金の回収強化に乗り出すというところも出てきた。
まだ訴訟などの法的措置をとるところは見受けられないが、今後悪質な(支払能力があるのに支払わない)パターンの場合には、そのような手段もとらざるを得なくなるだろう。
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(最終更新:2013/08/27)
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