「手もとの株券、大丈夫?」野村証券(8604)が株券電子化に対応するサービス強化

2006年07月08日 08:00

株式イメージ【asahi.com】によると、【野村証券(8604)】では2009年に実施される「株券の電子化」に対応するサービスを強化している。個人で保管していると急な売却はできなくなるだけでなく、2009年までに本人名義に書き換えておかないと、株主としての権利そのものを失う恐れがある。野村証券では「大切な株券は、野村に!キャンペーン」などで電子化の認知度を高め、同社を通じて【証券保管振替機構(ほふり)】への株券預け入れを呼びかけている。

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野村証券のキャンペーンでは専用のコールセンターを開設し、郵便局員が自宅に株券を引き取りに来て、料金も野村側が負担する「株券ゆうパックサービス」の利用を促がしている。サービスを利用すると抽選で3000円相当の商品券が当たるプレゼント企画も実施中。また、落語家の桂歌丸さんらが出演するテレビCMも放映し、株券電子化の周知を図っている。

手持ち株券の預け入れ促進は、2009年の電子化実施開始直前の混雑を避けるだけでなく、新たな顧客の獲得にもつながるため、特に大手証券会社の間で盛んに宣伝が行われている。上場企業の株券を直接手元に持っている人はそれほど多くはないが、古参投資家で富裕層の割合が大きく、それだけ証券会社にしてみれば「優良顧客」になる可能性が高い。当然、、証券会社間の獲得競争も激化しつつある。

もし手元に上場企業の株券があり、まだ諸般手続をしていない人がいたら、これを機会にほふりへの預け入れを考えてみてほしい。2009年直前になって慌てるよりははるかに気持ちの面で楽になるはずだ。

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