【更新】たかが日焼けとあなどるなかれ、紫外線で年間約6万2000人が命を落とす!?
2006年07月23日 07:00
[YOMIURI ONLINE]によると【世界保健機構(WHO)】は7月21日、紫外線を過度に浴びた事が原因による死亡者が世界で最大年間約6万2000人にも達しているという報告書を発表した(【発表リリース、英語】)。
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紫外線そのものが完全に害毒というわけではなく、ビタミンDの形成などで重要な役割を果たすことなどプラスに働く面もある。だが、皮膚がんや白内障、皮膚の老化、免疫力低下による口唇ヘルペスなどの危険性を増やすとリリースでは指摘している。
リリースでは紫外線に絡んだ病気による推定死亡者のうち、最大5万8645人、少なく見積もっても3万2851人がが悪性皮膚黒色腫(CMM、メラノーマ)によるもので50~90%が紫外線によるものとしている。そのほか皮膚へん平上皮細胞がん(SCC)や基底細胞が基底細胞がん(BCC)によるものが最大1万2395人、少なく見積もって8390人、これらのうちそれぞれ50%から70%、50%から90%が紫外線のよるものだという。※
すべて最大値で計算した場合、58645×0.9+9474×0.7+2921×0.9=52781+6632+2629=62042 となり、約6万2000人が一年間で紫外線により命を落としていることになる。
さらにリリースでは紫外線による健康被害は、その地域によって大きく影響力を異にしているという。
WHOでは紫外線による健康への影響を最小限にとどめるため、次のような行動を推奨している。以後にそれを列挙しておこう。
・真昼の太陽のもとでの活動時間を制限する(特に午前10時から午後2時)
・日差しを利用する
・太陽の光を浴びすぎないように服装に注意する。サングラスなども
・日焼け止めのクリームなどを使う
・若年層における意図的な日光浴は避ける
・紫外線指数をチェックし、紫外線のリスクを把握する
・子どもは影響を受けやすいので特に注意する
※元記事とWHO発表のリリースの数値に多少の差異があるので、今件の記事ではWHOの数字を参照し再計算した。
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