楽天(4755)・TBS(9401)間の契約交渉、8月末まで期限延長へ
2006年07月22日 07:55
【NIKKEI NeT】が報じたところによると、業務提携交渉を続けている【TBS(9401)】と[楽天(4755)]が、交渉期限の7月末以降も話し合いを継続する見通しであることが明らかになった。今回の交渉継続期限の変更は8月末までとなる。相変わらず契約の前提とされる、楽天が保有するTBS株式の取り扱いについて、両者の意見のへだたりが大きいのが要因とされている。
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今件は先にも指摘しているが、株式市場そのものが低迷しはじめたため、TBSの株価も下落し、このまま楽天が手持ちのTBS株式を売却した場合、損失が発生しかねず、売るに売れない状態(塩漬け状態のようなもの)にあるのが原因。TBS側では業務提携の前提として楽天の出資比率(現在約19%)を引き下げることを求めているようだが、この理由で手放すわけにはいかない楽天の事情が事を複雑にしている。
事業提携の案については、例えば番組の共同制作をはじめ20種類程度のプランが挙がっているという。だが前提そのもの(「支配率」低下)が成立しないため、話し合いは進んでいない。
しかし期限を何度と無く延長していることは、両社ともどうにかして穏便にことを進めたいという強い意志があるのに違いは無い。製作現場や他の株主も今件には色々振り回されている面もある。早いところ解決の兆しが見えてほしいものだ。
一方楽天は7月21日、[サイバーエージェント(4751)]の株式の大半を売却したと発表した(【発表リリース】)。楽天とサイバーエージェント間の競合分野が増えたためという観測だが、一方で楽天との交渉が長期化することによる資金不足を解消するための一策とする見方もある(今売却では楽天は45億2400万円の売却益を得ている)。
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