味の素(2802)、商品表示を分かりやすくする「ユニバーサル・プロダクト」スタート
2006年07月09日 07:30
【味の素(2802)】は7月6日、2006年秋から主力商品のパッケージについて、アレルゲン物質(アレルギーを引き起こすきっかけとなる物質)25品目や調理方法のコツなどを分かりやすい表示にあらためる「ユニバーサル・プロダクト」の推進をスタートすると発表した(【発表リリース】)。
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対象となるのはコンソメやカップスープスタイルのコーンクリーム、クック・ドウシリーズなどの主力商品。今後その他の商品にも「ユニバーサル・プロダクト」に改訂していく予定。味の素ではこの「ユニバーサル・プロダクト」についてよりわかりやすく、より使いやすく、上手に作れる」商品とキャッチコピー的に説明している。
具体的にはアレルゲン物質が含まれている場合該当物質の部分を色づけしたり、なじみの薄い原料を分かりやすく説明する文章を追加する。また、相談センターや関連サイトの表示をこれまで以上に大きくする。
コンソメの場合
また、調理方法やメニューの表示をこれまで以上に分かりやすく、具体的に表記する。「若年主婦及び主婦予備軍をコアターゲットとする」とのことである。このように「商品そのもののボリュームを増やしたり高級食材を使うのではなく、さまざまな情報の添付で商品価値を高める試み」は、一見「結局食べる分には何にも変わりはない」と思われがちだが、実は結構重宝がられたり、役に立つ事が多いもの。
夕食を何にしようか迷っている時に、パッケージに書かれてある調理方法を見て「ここまで丁寧に作り方が書いてあるのなら自分にもできるかも」と購入動機をかき立ててくれる可能性を考えると、「たかがパッケージの変更」とあなどってはいけない。色とりどりで種類も豊富な調理方法が描かれていると、それだけで見ていて楽しくなるし、それにインスタント・レトルト系の商品なら、「こんな簡単にここまで作れるの?」という新しい驚きを得ることもできるだろう。今回の「ユニバーサル・プロダクト」は劇的な効果はすぐには現れないものの、じわじわとプラス効果が出てくると思われる。
願わくば、ネットとの連動性を高め、各商品に掲載されたレシピなどのデータをネット上でデータベース化していつでも閲覧出来るようにしたり、QRコードをパッケージ上に掲載してそれを読み込むと携帯電話上からも簡易版が閲覧・確認できるスタイルにしてほしいものだ。まさに「食のIT革命」への第一歩を踏み出せることだろう。
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