【更新】ローソン(2651)、情報端末ロッピーを高齢者向けに一新
2006年07月14日 12:30
コンビニエンスストア大手で業界第二位の[ローソン(2651)]は7月13日、店内に設置している情報端末「ロッピー」を高齢者向けの次世代機に順次切り替えていく方針を明らかにした([参照:asahi.com])。2007年上半期をめどに、全国約8300店舗分すべてを入れ替えて光ファイバー網で結ぶ計画。導入費用は100億円ほどになる。
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ローソンでは【ローソン(2651)の高齢者向けコンビニオープン、「御用聞き」サービスも実施】でも報じたように、新しい顧客層として高齢者の取り込みに力を入れている。今回のロッピーの次世代機への切り替えもその一環。ロッピーは1998年までにローソン全店舗に導入され、現在では主に20代から30代の若年層向けに、コンサートチケットやDVD、映画のグッズ購入、通販の料金支払い代行などの情報端末として使われている。
今回導入が決まった次世代機版ロッピーでは、高齢者向けに画面構成を簡単にしたり、文字を大きくするなどの改良が施される。また、画面上の操作で家電商品や健康食品などが買える通信販売機能もつけるという。さらにIP電話とテレビ電話を組み合わせ、双方向性を持たせることも検討しているとのこと。
今件についてはローソンのIRページや東証の開示情報、他のメディア(特に経済系では先行報道の多い日経・NHK)にも記載されていない。おりしも前日7月13日、インターネット電話freepのローソンでの発売に関する記者会見が行われており([発表リリース])、今回の朝日新聞の記事はこの際に情報として入手したものと思われる。
多角的経営を目指す形で経営の進歩発展を目指すローソンだが、店内飲食や高齢者向けの事業展開に重点を入れている。特に高齢者向けについては【最新のアニュアルレポート(PDF)】でも「高齢化社会をにらみ、期待できるビジネスモデルとして今後さらなる拡大を考えています」などと、ことさらに語られている。
今後具体的に高齢者への配慮も十分になされた次世代タイプのロッピーがどのようなスタイルになるのか、そしてそれも含めてローソンがどういう事業展開をしていくのか、注目したいところだ。
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