【更新】朝食抜きは身体に借金をしているようなもの……一人暮らし20代の男性3人に2人は朝食抜き
2006年07月10日 06:00
[YOMIURI ONLINE]に、朝食を抜くライフスタイルを持つ人が増え、20歳男性は3人に1人、一人暮らしになると実に3人に2人までもが朝食を食べていないというコラムが掲載された。朝食抜きは現在はもちろん、将来的な健康面でもマイナスの要因が高いという。
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記事では「身体に悪いとは思うが時間がないので朝食は食べていない。一分でも多く寝ていたい」とする例を挙げ、朝食を抜いている人がどれくらいいるのかというデータを提示している(飲み物や菓子のみ、錠剤や栄養補助食品の場合は朝食と見なさない)。
それによると2004年における朝食抜きの食生活を過ごしているのは20歳男性で34%、同女性で22%。1977年と比べると20歳男性の場合では1.7倍に増えたという。特に一人暮らしの男性では朝食抜きが多く、20歳代では66%、30歳代では41%、40歳代では25%に達した。
一方かねてから問題になっている子どもの朝食抜き状態も多く、1歳から6歳で5%、7歳から14歳で3%、15歳から19歳で12%に及んだ。年令が経るにつれて減少するのではなく、15歳以上は逆に増加するのが興味深く、怖くもある。
記事では朝食を抜くことによるデメリットを色々あげている。曰く、「朝食を抜くと、午前中の活動に必要な糖分が入ってこない。特に脳は糖分をため込めないため、食事の間隔があきすぎると活動が鈍り、集中力も保てなくなる」とのこと。朝食抜きの子どもが落ち着かない、集中力に欠けるというあたり、現在の小中学校における問題とつながるところが見受けられる。
また、朝食抜きの子どもは「肥満が多く」「テストの成績が悪く」「体力測定の結果も悪く」「非行が多い」という客観的なデータも出ているという。よく冗談話で対象となるものを冷やかすために「私はこのラッキーグッズを持つことでテストで100点が取れました」「○×の病気が治りました」「恋人が出来、仕事もうまくいくようになりました」「暗記力が抜群になり試験に合格しました」「宝くじが当たりました」とその効用を列挙することがあるが、その効用がそのまま朝食を採ることで現れていると言っても過言ではない(最後のは別だが)。
朝食抜きは、歳を重ねるにつれてリスクを増やしていくともいわれている。朝食を採らずにエネルギーが不足している状態に身体が慣れると、脂肪が分解されにくい体質になる。よって肥満になりやすく糖尿病や高血圧などの生活習慣病の発病確率が高まるのだという。
先の「時間が無くて朝食を食べる暇がない」例の場合は時間を都合するしかない。だが、「どうもおきがけは食事を採る気分になれない」という人の場合、生活習慣そのものを改め、早寝早起きという正しいリズムで生活し、朝の光を浴びることが肝心だという。これらの行動で、朝食時に空腹を感じ、朝食を健康的に採れるリズムが体にしみこんでいくというのだ。
朝食を作る時間がないというのなら、前日の夜にあらかじめ支度をしておけばよい。記事では野菜不足になりがちなので、スーパーやコンビニで手に入るサラダやおひたしを加えるのも一つの手だとしている。さまざまな工夫をし、少しでも潤いのある朝食を採り、その日一日を気持ちよくスタートできるようにしたいものだ。
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