「フォーラム」は元々古代ローマの都市に存在した施設の一つで、都市の中央部分にある広場のことを指す。ローマではこの広場に人々が集まり、さまざまな討論を行っていた。これを語源とし、ニフティではパソコン通信時代に掲示板やサークル機能を盛り込み、ユーザー同士が情報交換やコミュニティ機能を活用できる場として1987年4月にサービス提供が開始された。フォーラムにて形成された情報価値は極めて高く、今はやりのCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)の創世記における代表例でもある。

しかし現在ではご存知の通り、インターネットで多種多様なサービスが誕生し、その存在意義は薄れていた。ニフティ側でも

と終了理由を説明している。

スケジュールとしては2007年1月9日にはサークルの新規開設停止、3月31日にフォーラムそのものの終了。6月28日に掲示板の閲覧そのものも終了となる。

パソコン通信そのもののニフティも2006年3月末でサービスを終了している。時代を築いた一つの生き証人が幕をおろした、というところだろう。