ペットブームの影で……子犬18匹を捨てた男女を逮捕
2006年07月11日 19:50
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると、ペットショップを開こうと買い集めたチワワやマルチーズなどの子犬十数匹を、エサ代に困って飼い続けることができずに路上に捨てたとして、神戸市の男女が動物保護法違反の疑いで逮捕された。
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逮捕されたのは神戸市垂水区のパチンコ店店員、清林伸吉容疑者(26)と、同居している楠本ひとみ容疑者(33)の2人。二人は今のペットブームに便乗してペットショップを開こうと、チワワやマルチーズなど十万円以上もする子犬を買い集め、神戸市の借家で飼育。しかしエサ代の都合がつかなくなり、また家主とにおいなどを巡ってトラブルとなり、18匹を兵庫区内の路上に6月29日の夜に捨てたという。
この周囲で先月末から今月にかけて、首輪をつけた子犬が15匹相次いで見つかったため警察が捜査を進めていたところ、両容疑者が浮かび上がり、7月10日に逮捕したとのこと。
メディアの露出をきっかけに特定品種の犬や猫が流行るのよくあること。それに便乗し、にわかペットショップが乱立するものの、すぐにそのブームは去ってしまい、始末に困ったショップ側が彼らを「放棄」してしまうこともたびたびあるという。ペットショップの廃業や捨ててしまうということはないにしても、飼育環境としては決して誉められるものではない中に多数の動物たちを押し込め、まともなエサも与えずに飼育するところも少なからず存在する。
かくいう当方(不破)も仕事先の事務所周辺だけでも複数の場所で、そのようなペットショップ(あるいはそれらしきもの)を見かけている。テレビ番組の特集で報じられていたほどのひどさではなかったが、これからの猛暑の時期になると、中の環境は想像するだけでも頭が痛くなる。
ブームに乗って気軽にペットを買い求めたり、それを見込んでペットを飼育することに問題はない。ただ、彼らも立派な生き物であり、ロボットや置物ではない。飼う側も飼育して売る側も、命の大切さを重々知った上で考えて欲しいものだ。
保護された15匹が新しい飼い主のもとで幸せに暮らせるよう関連方面には努力してもらいたいし、所在が確認されていない3匹も、誰かが拾って大切に育てられていることを祈らずにはいられない。
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