アメリカのハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」、トランス脂肪酸の含有量をゼロに
2006年06月10日 12:30
【NIKKEI NeT】によるとアメリカの大手ハンバーガーチェーン店のウェンディーズは6月8日、大手ハンバーガーチェーンとしてははじめて、食品のトランス脂肪酸の含有量を減らす方針を明らかにした。トランス脂肪酸とは心臓病との関連があるとされ、特にアメリカでは過剰摂取が問題化しているとのこと。他のチェーン店にも波及しそうな動きである。
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これだけではあまりにもざっくばらんすぎるので、【元のリリース(英語)】からもう少し細かい内容を確認してみる。それによると、主に料理用の油を新しいもの(とうもろこしと大豆による油)に切り替えることで、チキンナゲットやチキンサンドイッチなどの鶏商品は一人前あたり0グラム、フライドポテトは0から0.5グラム(それぞれ以前は1.5から3グラム、3.5から7グラム)にまでトランス脂肪を減らすことに成功している。この新しい油にはトランス脂肪はまったく含まれていないという。
さらにウェンディーズではフライドポテトの生産業者に対してトランス脂肪を減らせないかとさまざまな試みを続けているという。
トランス脂肪酸そのものについては日本でも、コレステロールの上昇作用による心臓病への影響の他に、特定のがんのリスクが増大するという危険性も指摘されている。このトランス脂肪酸はマーガリンやショートニングを使ったお菓子、業務用の揚げ油、乳製品や食肉製品など硬化油を使った食品に含まれている。当然日本でもトランス脂肪酸を含まない、あるいは量を減らしたものを開発・提供すべきだという声は高まっている。
元記事では「他のチェーン店にも」という言及のみされていたが、アメリカに限らず日本でも同様の動きが進められるよう、望みたいものだ。
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