現役医師が解説する「健康の常識」が好調

2006年06月08日 12:30

時節イメージ【OL常識ニュース】によると、現役の医師が3月に発刊した実用書『医者以前の健康の常識』が好調な売行きを示している。気になるタイトルのつけかただけでなく、家庭の医学が分かりやすく記述されており、幅広い層に受けているという。

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著者の平石貴久氏はこの書について「患者さんに接していると、このままほっておくと病気になるかもしれない『未病』の人が一番多い。正しい知識を理解して、自力でよくなる方法を知ってもらいたい」とし、病気予備軍の人に目を通して欲しいと勧めている。

とはいえ実際には、自分が病気予備軍であるかどうかなど分かる人はいない。病気になって、あるいはその傾向が現れて初めて分かるものだ。だから実際には「常日頃から読んでおくべき」ということになるのだろう。

同書では、日常の健康法や薬の飲み方、症状別のとっさの対処法など基礎的な情報が満載されているという。例えば、よく聞く話ではあるが、「熱がでても解熱剤はすぐには飲まないほうがいい」。発熱という体の仕組みは、細菌やウイルスと戦っているシグナルなので無理に下げる必要はないからだ。他にも「食後」と指定している薬は食事が終わった直後に飲んではいけないとか、風邪を引いたときにはりんごジュースよりコーンポタージュの方がよいなど。いわば、日常生活における「医学の初歩の初歩」をまとめた集大成本といえる。

などと記事に書いてあると「売行き不調の本が宣伝を兼ねて……」と下衆な勘ぐりをしたくなるものだが、アマゾンの販売ランキングを見てみると本の部門で650位前後。これはかなりのセールスを挙げているということの裏づけになる。

当方(不破)の自宅には、自分がネフローゼ症候群で現在も治療中のために、それ系の専門誌はそれなりに多く揃っている。だが医学全般の書籍はというと昔に買った『家庭医学大事典』がある程度だ。特に医学関係の資格を採るつもりはなく、試験を受ける予定もないのだが、「一般常識」とされる程度のことは学んでおかねばならないのかな、と当書の記事を書くにつけ思うようになったのは事実である。


(最終更新:2013/09/18)

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