ファイザー、日本でも今秋に禁煙治療薬「バレニクリン」を申請
2006年06月07日 19:30
【薬事日報】によると【ファイザー】は禁煙治療薬の「バレニクリン」を今秋にも日本で承認申請するという。「バレニクリン(正式名はチャンティックス)」は、ニコチンを含有しないことが特徴。ニコチン受容体に結合し、喫煙したい欲求とニコチンからの離脱症状を緩和するという。また、喫煙によって得られる満足感を抑えるとされている。
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バレニクリンは【ファイザー、脳内でニコチン中毒を撃退する禁煙薬チャンティックス承認】でも報じたようにアメリカではすでにFDA(アメリカ食品医薬品局)によって承認されている。既存の禁煙補助剤として有名なイギリスのグラクソスミスクラインが販売している「ザイバン」(日本では未承認)よりも高い効果が望める。
アメリカで承認された際のリリースによれば、バレニクリンはザイバンの2倍、プラセボ(効果はまったくない見せ掛けの擬似薬)の4倍もの禁煙率が結果として出ているとのこと。
なお「バレニクリン」の主な副作用として、吐き気、夢の変調、便秘、腹部膨満感、嘔吐(おうと)などが確認されている。
先の記事でも説明したように、「バレニクリン」は脳にニコチンに関する各種偽信号を送って喫煙を抑えようとする薬。もともとニコチン依存症が精神的なところに依存する部分が多いだけに、脳にダイレクトに働きかけるのは効果的というわけだ。「そこまでやらねば禁煙できないのか」と、もともとタバコを吸っていない人は思うかもしれないが、禁煙したい人にしてみればそれくらい重要な問題であるのに違いない。
最近タバコをめぐる世間の目が日本でも厳しくなってきている。止めたいけど止められない、と思っている人はそろそろ本格的に喫煙を試みてもよい時期が来ているのではないだろうか。
(最終更新:2013/08/27)
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