オンラインゲーム業界、初のガイドラインを策定

2006年06月06日 16:00

ゲームイメージ【NIKKEI NeT】によると【経済産業省】【ガイアックス(3775)】【ガンホー(3765)】【ゲームポット(3792)】などから構成されている【オンラインゲームフォーラム】は6月5日、オンラインゲーム運営に関するガイドラインをまとめ、これを公表した(【リリース、PDF】)。ゲーム業界の中でも特に市場が急成長するオンラインゲームだが、一方でゲーム内の不正行為などが増加していることもあり、それらに対応する形となる。このガイドラインを元に、各運営会社に適切なサービス提供をうながす。なおオンラインゲーム業界のガイドライン作成は今回が初めて。

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ガイドラインでは利用者と運営会社に個人情報の管理強化を呼びかけるほか、低年齢層による高額なサービス利用に対する注意喚起などもうながしている。さらに、ゲーム内で使う仮想通貨などを実際のお金でやりとりする「リアル・マネー・トレード(RMT)」については、運営方針を利用者に明確に伝える必要があるとするなど、次のように定義した上で注意をしている。

5.RMT(リアル・マネー・トレード)について

RMT(リアル・マネー・トレード)とは、オンラインゲーム内でのアイテム、キャラクター、通貨等を、有償取引する行為のことです。現在、運営会社がサービスしている大半のオンラインゲームは、RMTを前提としたものとはなっておりませんのでゲームバランスをくずすことに繋がる恐れがあり、大半の運営会社はRMTを禁止しています。

現在行われているRMTのサービス仲介などは、運営会社の全く関与しない場で、運営会社に関係のない事業者によるものとなっており、一部では詐欺などのトラブルが発生する危険性が非常に高くなっておりますので、ご注意ください。

■RMTが禁止されているオンラインゲームタイトルでは、RMTによってアイテム等を取得することによって、ゲームバランスをくずしてしまう恐れがあります。その場合、RMTを利用しないプレイヤーにとって非常に迷惑な行為となるため、厳しい措置が取られる場合がありますのでご注意ください。

運営ポリシー
■運営会社は、今後、運営会社・タイトルごとにRMTに対する考えを明確にし、プレイヤーが安心して楽しめる環境を整備していくように心がけます。


またプレイ時間と健康上の注意については「1時間に15分程度の休みを入れること」として、長時間の連続プレイをいさめる記述がされている。

RMTについては「ゲームがRMTを前提としたものとはなっていない」「多くの会社が禁止している」とあるが、その一方でオンラインゲームのビジネスモデルとしては「通常プレイは無料でアイテムなどの付加価値に現金による対価を求める」スタイルが主流となりつつある。相矛盾した状況と取り決めに、どのような対応をしていくのか、ガイドラインとの整合性もあわせて、今後各運営会社の動向を見極めたいところだ。

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