コンビニ各社、「店内飲食」を集客の目玉に

2006年06月06日 20:00

【NIKKEI NeT】によると売上低迷が続いているコンビニエンスストアの起死回生策の一つとして、店内で食事が出来るスペースを設けた「店内飲食」というコンセプトを持つ店が増えつつあるという。

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店内飲食ができるコンビニといえば【ミニストップ(9946)】が有名だが、記事によればコンビニ業界第三位の【ファミリーマート(8028)】では、東京千代田の直営店にカウンター式の客席8席を設け、ラーメンやパスタなどを飲食できるようにするという試験販売をはじめたとのこと。ラーメンはしょうゆ・塩など4種類で価格は250円から350円。注文を受けてから麺をゆであげるので5分ほどかかるという。またコンビニ業界第二位の[ローソン(2651)]でもうどんやそばが飲食できる店舗を増やしているという。

元記事ではファストフードとの競合でコンビニの既存店売上が低迷しているため、ファストフードに流れた客を呼び戻すべく、「店内飲食」をアピールして集客の目玉にすると共に、収益率向上も狙っていると分析している。

自らの守備範囲だけでは収益が上がりにくくなった、お客を類似他業種に奪われたので、新しい分野にチャレンジするのはよくあること。そもそもコンビニエンスストアは「そこにいけば(他のさまざまな専門店で手に入るものが)何でも一か所で手に入り、多数店舗を巡らなくても済む、便利な(コンビニエンスな)店」というコンセプトがそもそもの誕生理由。

そういった性質を持つ以上、コンビニがライバルたるファストフードの要素を導入するのは何ら不思議ではないといえよう。ただ、限られたスペースにさまざまなアイテムを凝縮し、限られた人員で回転させなければならないコンビニで、ファストフードのようなアイテムの提供にムリがあるのかどうかは十分に検討しなければならないし、工夫をする必要もあるだろう(だからこその試験運用なのだが)。

先に記事にした【収益率の高いチキン競争の話】あたりに打開策のヒントがあるのかもしれない。

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