このICキャッシュカードは指静脈情報を暗号化して記録したICチップを内蔵。ATMの利用時に人間ひとりひとりで異なる指静脈のパターンで本人確認を行う「指静脈認証」を採用することで、カードの偽造や不正な情報の読み取りを難しくしている。

今カードには従来のキャッシュカードと同様の磁気ストライプも併用しているので、提携他金融機関のATMでも利用が可能。もちろん「指静脈認証の安全性をフルに活用したい」という人のために、磁気ストライプを使用した場合の引き出し限度額をゼロに下げて、ICキャッシュカード対応ATM以外での利用を不可能にすることもできる。

発行手数料は1,050円(税込)だが、今年9月28日までは無料。有効期限は5年間で、期限が過ぎると新しいカードが必要になる(要手数料)。

ICキャッシュカードは桜並木をデザインした通常型のものの他に、今年秋から取扱開始予定として「マリオとピーチ姫」のものも用意されている。また指静脈認証ICキャッシュカード対応のATMでは、やはりマリオのマークが表示され、目印となっているという。お客にとっての大切な「ピーチ姫」ならぬ預金を守るため、マリオたる指静脈認証ICカードが活躍するというところだろうか。

京都信用金庫の指静脈認証ICカード

なお京都信用金庫ではこの他にも金融商品の【宝くじ夢定期預金】にもマリオとピーチ姫を登場させるなど、任天堂と懇意であることがうかがえる。

まだまだ普及度が高いとはいえない指静脈(生体)認証ICキャッシュカードだが、子どもたちにもなじみのあるマリオたちをデザインすることで、切り替えを促進する効果があるに違いない。他銀行・金融機関もこのような「粋なアイディア」を採用すれば、普及をうながせることだろう。

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