東京株式市場全面安、特に新興市場系銘柄の下げがきつい
2006年06月02日 12:30
いつもの「雑感」ではないがあまりにも市場動向が急激な動きを見せているので、とりあえず前場の段階で少々コメントを。前場寄付きは日経平均で前日比プラスに推移したものの、買いが一巡したあとは売られる一方の展開。特に新興市場銘柄の下げがきつく、マザーズ・JASDAQ指数など新興系セクターの中には10%を超す下げを一時的に記録しているものも。
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特に今朝方報じられた「村上ファンド」絡みの銘柄に売りが殺到し、それらの銘柄を担保にしていた信用買いの投資家が追証を避けるため、あるいは損切りで売りを行うという連鎖反応が続いているもよう。後場の展開次第では今年頭の「ライブドアショック(マネックスショック)」に続く「村上(ファンド)ショック」と呼ばれる市場変動のきっかけになる可能性もある。
大型銘柄が指数を引っ張り前場前半はこれでも日経平均でプラスの展開を続けていたものの、最初にTOPIXがマイ転し、支えきれなくなったからか日経平均もマイナスに転じる。特に9時半以降の急落がキツい。
新興市場が特に軟調なのは指数からも明らかで、前場終値で日経平均が前日比0.5%の下げにとどまっているのに対し、JASDAQ指数が4.31%、マザーズ指数が5.6%、ヘラクレス指数が8.2%の下げを記録していることからも一目瞭然といえる。後場もよほどの材料がない限りこの市場感に変わりはなく、この下げに起因した「追証祭り」となるであろう来週前半までは予断を許さない状況が続くだろう(一部はともかく新興では俗に言う「リバウンド」も巻き込んだ下げが続いている。まるでスチームローラーのようだ)。
もっとも今年に入ってからあまりにもふくらみすぎた信用買い残りに対する懸念が、今回の急落である程度解消されるのではないかとする観測もある。もちろんそれなりの「人柱」が出てくるだろうが。
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