ネットで健康と長寿情報を 厚生労働省の外郭団体が「健康長寿ネット」をオープン

2006年06月28日 06:00

インターネットイメージ【厚生労働省】の外郭団体である【長寿科学振興財団】はこのたび、「健やかで幸せな長寿」をテーマにし、高齢者の健康や医療、介護などに役立つとされる約500項目もの情報を掲載したインターネットサイト健康長寿ネットをオープンした。私的、あるいは個人レベルや民間企業提供の高齢者向け情報サイトは数多くあるが、公的機関によるこのようなサイトは初のものであるとして、注目を集めている。

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掲載されている情報は、用語そのものから各分野の専門医たちが分かりやすく解説を加えている。例えば「もの忘れ」については「もの忘れには病的なもの忘れと、年齢相応におこってくる生理的なもの忘れが存在します」として、それぞれのパターンについて具体的な例を挙げて説明している。

介護関係者や高齢者の家族はもちろん、高齢者自身もネットを利用する機会が多くなっている昨今、本人によるアクセスが予想されることを想定し、画面文字の大きさを調整できるようになっているのもミソである。

公的機関によるこのようなコンセプトのサイトをオープンすること自体は非常に有意義ではあるのだが、実際にアクセスすれば分かるように、例えば「URLが製作もとのサイト内におんぶにだっこ状態でつくったにしては急ごしらえ的過ぎる長さでアクセスしにくい」とか、「サイトの構造が複雑すぎてユーザービリティに欠ける。文字を大きくすればそれですべて解決するというものではない」など、問題点も多い。もう一工夫どころかもう十工夫くらいは必要だろう。

とはいえ、志そのものは素晴らしいことに違いない。今後の改善に期待したい。

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