男性だけじゃない? 梅雨の季節、水虫への正しい知識を
2006年06月27日 09:30
【Mainichi INTERACTIVE】に、これから梅雨の季節が本格化するにつれて気になる「水虫」についてのコラムが掲載されていた。そもそも「はくせん菌」というカビの仲間が原因の病気なのだが、我々の「常識」とは違うところにある「水虫の真実」が色々と掲載されていた。
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まず水虫、というと最初に思い浮かぶのが目ん玉飛び出そうになるくらいのかゆみ。だが記事によると、「かゆくない水虫」の方が多いのだという。はくせん菌は皮膚の角質(皮膚の表面をおおう死んだ細胞の層)にあるケラチンというたんぱく質を栄養にして増殖する。菌がこの角質層でとどまり内部に侵入しなければかゆみを感じないのだという。特にかかとなどに出来るみずむしの場合はその可能性が高い。
また「水虫=不潔」という公式が当てはまりそうな気がするが、実はこれも違う。はくせん菌はどこにでも存在し、角質がある部位なら人体のどこにでも感染する。そして足や手なら「水虫」、胴体なら「たむし」、頭髪なら「しらくも」と、感染部位で名前が違ってくるということだ。
怖いことだが、温泉などの足ふきマットには100%菌がいると思って間違いなく、注意を要するという。ただ、はくせん菌の感染力自身は強くないため、患部を常にきれいにして乾燥させれば感染を防げるとのこと。また「軽石でがしがし削ってきれいにすれば治る」という話は、実は逆効果だという。角質に傷がつくと感染スピードが早くなるから。
「水虫、がん、風邪を治せる特効薬を作ればノーベル賞」という言い回しがあるが、実は水虫を感染させる薬はすでに何種類も開発、発売されているという。これははくせん菌の細胞壁の合成を阻害する作用を持つもの。実際『楽天市場で見てみると』スプレータイプや塗り薬タイプなど、多種多様のものが存在する。ところが水虫を完治できないのは、「治りにくいのではない。きちんと治療していないから」なのだという。
水虫は一度症状が無くなってもそれで完治したわけではない。角質内ではくせん菌の一部が生き延びているのだという。この「隠れはくせん菌」を全滅させて完治させるためには、症状が消えてからも一か月は薬を持続する必要があるとのこと。
さらに水虫は男性だけで無く女性にも多く、比率的にはほぼ同数だという。女性向けの水虫サイト【女性の水虫相談室】も紹介されていた。最近女性の社会進出が顕著となり、ストッキングに革靴という高温多湿を助長するスタイルが助成に増えたことから、水虫にかかる女性も増えているのだという。
やや脱線するが『王様の仕立て屋』でも、最高級の店構えと料理を用意しているにも関わらずソムリエが重度の水虫なため、店の雰囲気が台無しになり、開業そのものの危機に追いやられるという話があった。患部が患部なだけに他人には分かりにくいが、それだけ本人には辛く、他人には疎まれるのが「水虫」。治せるものなら一刻も早く治すにこしたことはない。
(最終更新:2013/09/04)
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