東証、新規上場銘柄の初値決定時における注文価格でチェックプログラム稼動
2006年06月27日 09:30
【東京証券取引所】は6月26日、以前【東証、新規上場株の注文価格に制限導入】でも報じたように株式売買システム上で直接新規上場銘柄の初値決定前の注文入力価格をチェックするプログラムを稼動したことを明らかにした(【発表リリース】)。基本的に上場初日の場合は公募価格の4倍に制限値幅を足し引きした値の範囲外の注文は受け付けなくなる。
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これは初値がつく前の上場銘柄の注文に対し、何度と無く証券会社からの誤発注によるトラブルが相次いだために採られた措置で、該当範囲外の注文はすべてエラーとなるという。ちなみに「新規上場銘柄には公募価格の4倍、あるいは1/4プラスマイナスα以外の値はつかなくなるのか」というのは誤りで、仮に上場初日に初値が決定されなかった場合には、当日の最終気配値を元に「注文受付範囲」が再設定されるという。また、初値がつけばそれ以降は通常の注文制限が行われる。
また【ジャスダック証券取引所】でも、新規上場銘柄にではないが、通常銘柄の誤発注を避けるため、6月26日から上場株式数の30%を超える数量の注文を受け付けない設定を行うことを発表している。
ヒューマンエラーを防ぐためのシステム的な備えがようやく整いつつあるという状況だが、「誤発注狙い」をしている人にとっては残念な話かもしれない(笑)。
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