東証、新規上場株の注文価格に制限導入

2006年06月23日 06:30

株式イメージ【NIKKEI NeT】によると東京証券取引所の西室泰三社長は6月22日東証で定例記者会見を行い、現在は初値が決定するまで値幅制限が無い新規上場株式の売買について、「(通常の誤発注防止策以外に)新規銘柄には違った手当をする必要がある」と語り、注文価格への制限を導入する考えを明らかにした。

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具体的には新規上場株式の売買について、公募価格の4倍、あるいは4分の1を超える価格での注文を排除するシステムを導入する。このシステムは週末にも稼動テストを実施し、問題がなければ6月26日から導入するという。先に【アドウェイズ(2489)】の上場の際に【立花証券】が誤発注を起こしたが、今回導入予定のシステムがあれば防げたとのこと。

このシステムの導入により、新規上場銘柄の初値は公募価格の4倍を超えることは理論上無くなるということになる。ちなみに最近の上場例では【アスキーソリューションズ(3801)】がヘラクレス市場だが35万円の公募に対して537%の188万円、同じくヘラクレスの【ジェイテック(2479)】が11万円の公募に対して873%の96万円、札証の【エコミック(3802)】が12万円に対して425%の51万円、ヘラクレスの【ハブ(3030)】が14万円に対して500%の70万円、ジャスダックの【WDB(2475)】が33万円に対して530%の175万円、マザーズの【比較.com(2477)】が45万円に対して600%の270万円をつけている。

「4倍以上の初値は投資としては不適切でありその注文は正常ではない」という判断からの設定だろう。とはいえ「IPOで大山当ててやろう」と考えていた人のモチベーションは、ちょっぴり下がるかもしれない。


■関連記事:
【本日の誤発注情報:アドウェイズ(2489)で立花証券による誤発注発生】

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