「お医者さんな魚」ドクターフィッシュことガラ・ルファに角質を食べてもらって美肌になる足湯、各地で話題に

2006年06月22日 19:30

ドクターフィッシュが住まう舶来魚癒し処イメージ【夕刊フジblog】によると、最近「ドクターフィッシュ」(学術名はガラ・ルファ)と呼ばれる輸入魚の特性を活かし、美肌になれる足湯やリラクゼーションがひそかに流行りつつあるという。この魚、人間の皮膚の古い角質をついばんで食べてしまうので、結果として美しいお肌になるというのだ。海外ではすでに各種治療にも使われているというこの「ドクターフィッシュ」、新しい「いやしスタイル」として話題を呼びそうだ。

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記事には過去に「ドクターフィッシュ」を展示し、実際に足湯や手を入れてその「ドクター」ぶりを体験してもらったイベント会場での実情が掲載されている。「これが目的で来館する人も多かった」とした【新江ノ島水族館】や「毎日長い行列ができるほどの人気」とする【のとじま水族館】。最近では【大江戸温泉物語】が4月からドクターフィッシュ専用の足場「舶来魚癒し処」をオープンさせた(【発表リリース】)。ここでは4メートル四方の泉のような場所に、ドクターフィッシュが2000匹ほど放たれていて、足を入れるとその足にある古い角質をつんつんとつつきながらついばみ食べてくれるという。

元記事のレポートによると「最初はくすぐったい感じだが、じきに低周波マッサージを受けているかのような気分になる」とのこと。ドクターフィッシュには歯が無く、吸い付くように角質を食べるので、その感覚が微弱電流を流された時のように感じるのだという。

ドクターフィッシュイメージ魚による角質のお掃除こと「フィッシュテラピー」の仕掛け人ともいえるのが、【エコマネジメント】。元々このドクターフィッシュは西アジアの河川に生息するコイ科の淡水魚なのだが、日本国内での繁殖に成功したのだという。こちらのサイトの記事などによると、古い角質層の「お掃除」だけに留まらず、アトピーなどの補助療法としての可能性もあるとのこと(正確には皮膚の表面がきれいになることで薬の吸収度合いがよくなり、そこに温泉の効用が働くということらしい)。これからの普及に伴い、さらなる、特にアトピー関係についての研究が進められることに期待したい。

足の古い角質層を取って足元をすっきりする「いやし」は今こそ影をひそめているが、数年前に大ブームになった。石膏を削るような感覚で古い角質層が取り払われていくようすは見ていて不思議な感覚があったものだ。また、生物を使い身体をキレイにするという方法では、「ヒル」を用いるという療法がよく知られている。

さらに「浴槽に放たれた魚につついてもらう」ありさまを見ていると、田んぼにカルガモを放って虫を獲ってもらうという稲の栽培方法に近いイメージもある。ともあれドクターフィッシュからしてみれば、次から次へとエサ(となる古い角質)がやってくるのだから、彼らにしてみてもパラダイスに違いない。

さてこのドクターフィッシュこと「ガラ・ルファ」だが、普通の熱帯魚と同じように家庭でも飼えるものの、元記事では品薄で入手が難しいとあった。1匹1200円で販売していた奈良のアクアショップいわく「このブームで入荷してもすぐに売れてしまい、在庫切れ」とのこと。楽天市場で色々検索したところ、『一件だけ取り扱っているところを見つけた』。こちらは1匹2100円とのことで、値上がりしているのだろう(ちなみに7年から8年ほど生き長らえるが、人に寄ってくるのは生後2年から3年の間)。

写真や動画を見る限り、それなりの効果を期待するには複数匹が必要なようだが、お値段と効用が釣り合うかどうかは、当事者の価値観次第ということなのだろう(笑)。近場に該当する温泉があれば足湯に使って安らぎの時を楽しむのが一番かもしれない。


(最終更新:2013/09/04)
(最終更新:2013/08/31)

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