「はじめの一歩」の投資額、小口化の傾向

2006年06月18日 10:00

株式イメージ【Mainichi INTERACTIVE】によると、インターネットを経由した株式取引において、最初に投資する額が小口化していることが、【野村証券(8604)】のグループ会社【ジョインベスト証券】の調査で明らかになった。東証の「1取引単位は50万円以下」という指針に従い最低取引単価を下げる銘柄が増えていることや、手数料が安いネット証券が相次いで登場していることなどから、元手が少なくとも投資が出来る環境が整ったことで、手軽にネット株式取引をはじめる個人投資家が増えているようでもある。

スポンサードリンク

今調査は株式取引の半分以上をネット上で行っている20歳から59歳までの男女1036人を対象に実施。詳細は元記事を参照してほしいが、ネット取引の経験が浅い人ほど最初の投資額も少ないことが判明している。これは「新規参入者ほど気軽に投資をはじめよう、という割合が多い」ことに他ならない。また年齢層で比較しても、若い世代ほど(ネット利用率が高く、新規参入度も高いことから)初期投資額も低いとのこと。

一方、ネットで株式取引をはじめた理由については各世代とも「おこづかいを得るため」の回答が多かったという。その一方20代は約4割が「経済の勉強」という回答もしている。

今や30万円前後から、場合によっては1円も専用口座に入金しなくともネット証券口座が開ける時代。競争の激化も相まって信用取引口座の審査ですら甘くなりつつある。経済の勉強はともかく「おこづかい稼ぎ」という気軽な思惑で株式投資にチャレンジする人は今後ますます増えてくるだろう。

とはいえ、「投資をすれば誰もが必ず儲けを出すことができる」という、妙な誤解がまん延しているのも否定は出来ない。投資はあくまでも余剰資金で、そして自己判断・自己責任で望みたいものである。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ