割りばしに続き今度は中国製竹製品が急騰、焼き鳥やアメリカンドックの価格にも影響か
2006年06月17日 18:30
【NIKKEI NeT】によると焼き鳥用の串やアメリカンドック※用の棒、竹製の割りばしなど、食べ物に関連した中国製竹製品の輸入価格が急騰しているという。この半年間で15%から25%も値上がりした。これは中国国内で建築材料向けに竹需要が拡大し、輸出分まで回しにくくなっただめだという。
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すでに【中国産割りばしの日本向け商品、2008年にも停止へ】などで報じたように、割りばしに用いる木材については中国国内の需要急増で急激な値上げが行われ、日本国内の割りばし関連業界では大きな課題となっている。今回問題となった竹製品も割りばし問題同様に少なからぬ影響を関連業界に及ぼしつつある。すでに日本国内の流通業者が、外食店などへの卸し価格を引き上げるなど転嫁値上げに向けて動き出したとのこと。
具体的な数字も元記事にはあげられている。竹串の日本向け価格は現在15センチものが20キロあたり32ドル前後。これは昨年11月に比べると約15%値上げされている。アメリカンドック用の棒などに用いられている「巻きす」なども15%上がった。
「中国リスク」が確実に庶民の味の間にも忍び寄りつつある、というところだろうか。
ちなみに先日【鉄筋コンクリートで建造するはずの建築物に竹を使って問題になった事件があった】が、鉄の代わりに竹を使っているから竹が不足しているわけではないので、念のため。
※元記事では「ホットドック」とあるがホットドックは細長いパンの中央にきざみを入れてソーセージや野菜などを挟みケチャップ・マスタードをかける料理。もちろん竹の棒は使わない。当記事の左上写真にあるような、アメリカンドックと勘違いしたものと思われる。
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(最終更新:2013/08/27)
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