寝不足は肥る原因!? 肥満リスクが最大1.59倍になるという調査結果

2006年06月26日 06:30

時節イメージ【asahi.com】によると、睡眠時間が短い幼児は中学生になると肥満体になる可能性が高くなることが、富山大学の研究で明らかになった。特に1日あたりの睡眠時間が9時間未満の3歳児は、11時間以上の3歳児に比べると、中学1年生までに肥満になるリスクが1.59倍になるという。この調査結果は6月29日から開催される【日本睡眠学会】で発表されるとのこと。

スポンサードリンク

この調査は富山県内で1989年度に生まれた約1万人の子どものうち、すでに肥満だった幼児を除いた5520人を対象にアンケートを採り、分析を行ったもの。それによると睡眠時間が10時間台・11時間以上の3歳児はいずれも中学1年までに肥満になった割合は12%程度にすぎなかったが、9時間台では15%、9時間未満では20%となった。計算すると、11時間以上睡眠をとった3歳児に比べて、肥満となる可能性は9時間台で1.24倍、9時間未満になると実に1.59倍に上昇したという。

これは睡眠時間が短いことで、脂肪を分解する成長ホルモンの量が減ったり、交感神経の活動がおさまりにくくなり血糖値があがったりしている可能性があるとのこと。専門家の分析によれば、「小児肥満や生活習慣病を防ぐために家族や地域が協力することが大事だ」「成人でも睡眠が短いと肥満になりやすいというデータがある。幼児期での睡眠不足は、内分泌を制御する脳にも悪影響を与えている可能性がある」としている。

「寝る子は育つ」 という言葉にもあるように、睡眠時間が長ければ長いほど育ちまくって肥えるのではないかと考えてしまいがちだ。しかし、実際には適度な睡眠時間を採らないとかえって「育つ」どころか「肥える」というのはある意味驚きというほかしかない。健康的な生活リズムが保たれていないと、他の部分(例えば体重)にもよくない影響を及ぼしてしまう、ということなのだろう。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ