マネックス(8698)、自動売買プログラム「カブロボ」の商用サービス開始を決定

2006年06月30日 06:30

株式イメージ【Fuji Sankei Business i】によると【マネックス証券(8698)】は6月28日、2007年5月をめどにし、個人投資家向けに人工知能を持つプログラムによって株式取引を自動売買するシステム「カブロボ」の商用サービスをスタートする方針を明らかにした。機関投資家向けではなく、個人投資家向けに、自動売買システムを提供するのは業界初だという。

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記事によると今回のサービス提供では、当初は「相場のチャート分析に強い」「経済のファンダメンタルズ(基礎条件)分析に優れている」などの個性を持つ「カブロボ」を10種類前後用意し、利用したい個人投資家が好きな「カブロボ」を選択。小口資金を、それこそ投資信託を購入するように「委託」することになる。一言でたとえると「カブロボというプログラムによって運営される投資信託への投資・購入」サービスの提供。

さらに「カブロボ」に対して「割当の度合いを国内株に7割」「ある銘柄が上昇したらそのセクターが上がる可能性が高いから同一業種に買い注文を入れろ」というような、個人投資家側で条件を追加設定することも可能。上記の例なら「一任勘定ではなく投資信託側に色々と運用上の条件をつける」ということになる。

すでに【株式売買全自動プログラムコンテスト「スーパー・カブロボ・コンテスト」開催 優勝者らには総額5億円の実運用を依頼、成功報酬も】でも報じているように、マネックスは早稲田大学発のベンチャー企業【トレード・サイエンス】などと共同でプログラムコンテストを実施、システムの精練と経験の蓄積、優秀なロボットの収集に努めている。

これまで「機関投資家だけ自動売買システムが提供されるなんてうらやましい」「日常は仕事で忙しいけど、自分の方針にそった売買をしてくれるような代理人はいないかな」と思っていた人にはうってつけの話に違いない。さらに、追加条件を容易に他人との間でやりとりできるようにすれば、さまざまなトレードスタイルの交流や改良が、個人投資家レベルで行われるようになるだろう。また、実際に取引しなくとも、参考データが抽出できるのなら、もっと使いやすくなるに違いない。

……仮に、B.N.F.氏のトレードスタイルを条件付けすることができたとすれば、恐らくは引く手あまたになるのではないか、と思うのは当方(不破)だけだろうか。

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