世界で二番目のお金持ち、ウォーレン・バフェット氏が自分の財産の85%を寄付へ。その額370億ドル
2006年06月26日 12:30
[このリンク先のページ(Cnn.co.jpなど)は掲載が終了しています]や[このリンク先のページ(Cnn.co.jpなど)は掲載が終了しています]が報じたところによると、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏についで世界で二番目のお金持ちとされている長期投資家のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏は近々、彼の手持ちの財産のほとんどすべてを寄付することを明らかにした。日曜日発行のFortune誌で掲載されたという。さらにその寄付金の大部分は、ビル・ゲイツ氏運用による財団への寄付とのこと。
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ウォーレン・バフェット氏は投資家の間では「もっとも成功した長期投資家の一人」として名を知られているが、彼が運営する【バークシャー・ハザウェイ(BERKSHIRE HATHAWAY)】が30年間で稼いだ金融資産440億ドル(約5兆円)のうち大部分(85%)は、5つの財団に株式の形で振り込むことになるという。そのうち約5/6はビル・ゲイツ氏らによる財団【Bill & Melinda Gates Foundation】に寄付される。これは数年のうちに移送作業が行われるとのこと。寄付される株式の現在における価値は370億ドル(4兆2500億円)。
記事によると今回のバフェット氏の寄付行為への衝動は、2004年の妻スーザンの死によるところが大きいとしている。また、寄付の大部分をBill & Melinda Gates Foundationに向けることについては、元々両氏が極めて仲がよかったことに加え、ビル・ゲイツ氏による今財団の方針やゲイツ氏の熱意に感銘を受けたからであり、一方で自分自身は彼らのように慈善家になりきれるとは思えない(ので自分で財団を運営しても「慈善活動」を効率よく行えるとは思えないから)としている。
Bill & Melinda Gates FoundationはマラリアやHIVや結核対策といった健康分野での貢献や、アメリカの図書館や高校など教育システムの改善が主な目標。また、バフェット氏はこの財団の委員会の役員として加わるだろうともしている。
桁があまりにも大きすぎて容易な想像ができないのだが(笑)、要するに「世界第一位のお金持ちが作った慈善財団に、世界第二位のお金持ちの資産のほとんどが注入される」ということになる。おおよそ普通の人では稼げるどころかお目にもかかれないような金額を稼いだということで、次は「いかに有効にそのお金を使うか」と考えた結果、両氏とも慈善財団への「投資」という結果を導き出したのだろう。
大部分の人にとっては、うらやましくもあり、驚きでもあり、想像がつかないような話であることに違いはあるまい。
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