販売していたのは、精神安定剤「アタラックスP」、腸溶剤「ウロナミン」、駆虫剤「コンバントリン錠」など5種類、計35個。これらの薬品は薬事法改正で2005年4月から販売に処方せんが必要になったが、社内で周知が徹底されないまま販売を続けていた。先に【マツモトキヨシ(9875)、一部薬品を処方せんナシで販売】にもあるようにマツモトキヨシなど流通大手で同様の問題が報道されたことを受け、社内調査した結果今回の事態が発覚した。

ダイエーの場合、販売された商品名と店舗、数までが把握されているのが幸いだが、それでも問題であることに違いは無い。とはいえ、次から次へとこのように「間違って販売」というケースが出てくるとは、それだけ昨年の薬事法改正には面倒な部分があったのだろうか。それともやはり、現場に周知努力が足りなかったのだろうか。

消費者にしてみればお店以上にこれらの薬に関する知識が無いのが普通なだけに、怖くもあり、お店に「もっとしっかりしてほしいな」という気持ちが高ぶらざるを得ないのも事実である。