リリースによればまず2007年度に100億円を投資し、現在の太陽電池セルの生産能力を1億ワット増強する。この増強で三洋電機グループ全体の太陽電池セル生産能力は2.6億ワットになる。

さらに現在においても業界内で最高値を維持しているの変換効率(発電効率)について、現在の19.5％から2010年度までに22％にまで引き上げ、単位面積あたりの発電力をアップする方針も明らかにした。

現在業界内第4位である三洋電機の太陽電池の売上高は、2005年度においてですら前年度比2倍近いで475億円であった。今年度はさらにその値を伸ばし560億円を目指す。

参考までに太陽電池業界最大手【シャープ(6753)】は、生産能力5億ワット・2006年度の売上高2000億円(予定)。シャープにおける設備投資計画は70億円で、今回発表された三洋電機の投資額はこれをはるかに上回ることになる。

このように太陽電池への期待が高まるのも、ひとえに原油高によって代替エネルギーの費用が相対的に安くなるのと共に、太陽電池による発電が埋没資源に振り回されないというメリットもあるからだろう。他社も三洋電機の動きを見て増産や研究開発への注力アップを行えば、日本国内における太陽電池技術と普及度は格段に進歩するかもしれない。

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