国内最大の太陽光発電研究、シャープ(6753)と東京都も名乗りへ
2006年06月07日 07:00
東京都は6月6日、独立行政法人の【新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)】が進める国内最大級の太陽光発電設備の実証実験に、【シャープ(6753)】と共同で応募したことを明らかにした(【参照記事:共同通信】)。実証研究にはすでに長崎県と【三菱重工業(7011)】なども参加を表明しており、7月中には建設地が決まるという。
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元記事によると、東京都とシャープの計画では、東京都江東区青海沖にある埋立地に出力7000キロワット以上の発電設備を建築し、得られた電力は【東京電力(9501)】に送電。電圧などの品質安定化対策や出力制御システムの構築などに役立てるという。
すでに何度か記事にしている通り、太陽光発電(太陽電池による発電)は環境に優しい発電方法として、資源の少ない日本では特に期待が集まってはいるものの、天候によって発電量が変動する、発電効率がまだまだ良くないなどの課題を抱えている。NEDOとしては2011年までの5年間に100億円の事業費を投じて、大規模な太陽光発電設備を安定的に運用する実証実験を行うことにしており、6月5日まで委託先を募集していた。
太陽光発電については変換効率と場所の確保、そしてなによりコストパフォーマンスの問題があるが、逆に考えればこれらの問題は研究開発と量産化さえ成されればクリアは可能な話でもある。国のお金はこのような事業にこそ投入すべきであろう。もちろん、一部お役所仕事に見られるような、無駄使いは慎んで欲しい。国家百年の大計でもあるのだから。
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