荏原製作所(6361)、小型・軽量化された家庭用燃料電池「スタック」開発、2008年にも商品化
2006年06月10日 07:00
【荏原製作所(6361)】は6月8日、40000時間もの耐久性を備え小型軽量化にも成功した、家庭用燃料電池のプロトタイプ機の開発が終わり、2008年にも商用機を市場投入することを明らかにした(【発表リリース】)。現行モデルと比べて耐久時間は2倍となり、重量は40%、容積は26%軽減している。
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スタックは提携している【カナダのバラードパワーシステムズ】が開発した、水素と酸素を化学反応させて電気を起こすための部品(固体高分子形燃料電池、Polymer Electrolyte Fuel Cell・PEFC)。荏原製作所では昨年2005年、日本国内でのスタック製造・販売などの排他的権利を取得、合弁会社【荏原バラード】を設立している。
今回開発されたスタックの試験機は【東京ガス(9531)】と【新日本石油(5001)】に提供され、耐久性の性能評価が行われる。
家庭用燃料電池はその導入により、エネルギーそのものの製作費用やCO2排出量が削減できるだけでなく、光熱費の節約も期待できる。一方、燃料電池そのものは大規模施設や工場、バスなどで用いられているが、家庭用としては値段の高さや大きさなどが問題とされていた。今回荏原製作所が開発したスタックはそれら普及の際にハードルとなる問題点のいくつかを軽減するのではないかと期待されている。
もっとも価格については何ら言及はされていない。『楽天市場で燃料電池を調べて』みても、それほどお安くないのがうかがえる。例えば集合住宅に一斉に導入するなり、建設時に最初から設置するなどのニーズが出来て量産化されれば、価格もある程度抑えられるのだろうが。
(最終更新:2013/09/03)
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