アエリア(3758)、ハードディスク盗難事件を受けてセキュリティ対策発表。事態の詳細も一部判明
2006年06月02日 06:30
先に【ゲームポット(3792)、データセンターの管理委託サーバーからHDD30台が紛失、個人情報の流出の恐れ】でも報じたように、【ゲームポット(3792)】の運営するネットゲームのサーバーから30台ものハードディスクドライブ(HDD)が無くなった事件を受けて、データセンターの管理会社である【アエリア(3758)】は5月30日、再発防止策と現在判明している状況について明らかにした(【発表リリース、PDF】)。
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内容はといえば監視カメラの増設や権限の明確化、データ管理の強化などごくありがちな強化体制の実施であり、詳細は上記リリースをご参照のこと。
気になる今件の詳細についてだが、紛失日時などは相変わらず「調査中で警視庁の捜査に協力している」とし、分からない部分は多い。だが「運営中のHDDが引っこ抜かれたらデータがとんですぐに判明しそうなものだが」という疑問を解消する、事実が一つ明らかにされている。
それは今回紛失したHDDは運用サーバと連動して使用中のものではなく、あくまでもバックアップデータ用として用いられていたものだという。よってユーザーのデータやゲームのデータが無くなってしまいリカバーができない、ということは無いとのこと。
バックアップ用とはいえ、物理的にHDDを持ち去るあたり、情報漏えい事件のたぐいにしては大胆不敵というか豪快な印象がぬぐえない。あるいは情報云々ということではなく、単に「金目のもの」としてパソコンの部品たるHDDを持ち去ったというのが真相かもしれない。
とはいえ、いまだに盗難が行われた時間すら特定できないあたり、管理体制の甘さが最大の原因であったことは否定できまい。仮にもデータセンターを自称している以上、ましてや上場を果たしている会社なのだから、それくらいは常識以前の問題だとは思うのだが。今回の再発防止策の実行で、体制が強化されるかどうか、注意深く見守る必要があるだろう。
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