ジャスダック、注文処理能力を2倍へ増強。法令違反の上場会社へ罰金制度を検討も
2006年06月27日 09:30
【NIKKEI NeT】によると、【ジャスダック証券取引所】は6月26日、2008年度を最終年度とする中期経営計画を発表、注文処理能力では2006年度末までの稼動をめどに1分あたり8000件に過ぎない現在の処理件数を1万6000件と2倍に高める方針であることを明らかにした。また、【JASDAQシステム注文受付処理可能件数400万件対応について】にもあるように、6月26日から一日あたりの注文受付処理可能件数を従来の1日210万件から400万件に増強したことともあわせ、「量的な対応は完了した」とし、今後は処理速度の増強によりさらなるシステム強化を図るという。
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またジャスダックでは【金融庁】の許可がおりる7月以降に委員会設置会社に体制を移行、自主規制機能の独立性を高めるという。さらに上場会社が法令違反行為をすることによる市場の乱高下などが相次いでいる状況をかんがみて、証券会社などに対する罰則に存在する「課徴金」や「過怠金」を上場会社にも適用できないかどうかついて検討していくことも明らかにしている。
明らかな法令違反の場合には行政機関から具体的な刑罰など受けることになるが、それとは別にペナルティとしてジャスダックが上場会社に罰金を求めることが可能かどうかを模索していく……ということなのだが、法律的に可能なのだろうか。もし可能だとしても、刑が確定してからならともかく、「容疑」の段階で「市場が混乱したから」として処置を行うのは後々問題が起きるような気もする。今後、海外の例や関係省庁への問合せなどもあわせ、慎重に考察する必要があるだろう。
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