今回値上げが決まったのは次の5品目

ニチレイ側では今回の値上げについて「BSEや鳥インフルエンザ発生以来、長期的に冷凍食品に関わる原料価格上昇が続いておりますが、ニチレイフーズでは生産コスト削減等の取り組みにより、コスト上昇分の吸収に努めてまいりました。しかしながら、昨今の主力製品の主要原料である畜肉の価格高騰は今後も継続する見込みのため、販売価格の値上げをお願いせざるを得ないという判断に至りました」とその理由を説明している。なお消費者が手に取る際の店頭価格は定められていないが、卸売りの段階で8％ほどの値上げが実施されると、店頭価格は10％前後の値上げが予想される。

大手による家庭用冷凍食品の値上げは、BSE問題でアメリカ産牛肉の輸入が禁止されて以来はじめて(ただ、例えば「衣がサクサク牛肉コロッケ」ではオーストラリア産牛肉が使われている)。今回のニチレイ側の値上げ決定は、他社にも少なからぬ影響を与えそうだ。

もっとも冷凍食品は大規模小売店舗などでは1割引き2割引きは当たり前で、タイムセールなどで4割引前後の値引きが行われることも多い。消費者としてはこのような割引をうまく利用することで、生活防衛を図りたいところだろう。