ちりも積もれば26億円、廃ペットボトルの売上益が市町村に還元へ

2006年06月26日 06:30

ペットボトルイメージ【Mainichi INTERACTIVE】によると、各市町村が回収した上で無料で【日本容器包装リサイクル協会】に譲渡してきた使用済みペットボトル(廃ペット)が、2006年度は約26億円でリサイクル業者に買い取られることになった。リサイクル業者が廃ペットを日本容器包装リサイクル協会から買い取るのは今回がはじめてだという。原油価格の高騰や中国向け輸出が進むなど資源価値が高まったためとのこと。

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6月16日に改正された容器包装リサイクル法に基づくペットボトルのリサイクルでは、市町村は収集した廃ペットを日本容器包装リサイクル協会にタダで引き渡す。また、ボトルを利用する飲料メーカーなどは日本容器包装リサイクル協会を通じて業者に委託費を払い、廃ペットをリサイクルしてもらう。だがこの方式だと市町村がリサイクル活動に励み廃ペットが集まるほど市町村側の負担が増すという、矛盾した結果を生み出してしまう。

一方でプラスチック製品の原料として、特に中国でニーズが高まったため、輸出業者が廃ペットを市町村から買い付けるようになった。こうすれば「リサイクルすればするほど負担が増える」というマヌケなことは無くなる。

結果として日本容器包装リサイクル協会へ引き渡される廃ペットの量が減って業者間の競争が激化、値が釣り上がり競争入札の結果、26億円という引き取り価格が決まった。

これは協会の収入となるが関係各庁と協議した上で市町村へ還元する方針を決めたという。具体的な手法はこれから年内に決定するとのこと。

市町村が直接リサイクル業者に売却するよりも高値で日本容器包装リサイクル協会が引き取る、というような形ができれば、国が薦める今回収方法による廃ボトル回収も一層進むのだが。果たしてそこまで高値をつけてくれるかどうか。日本容器包装リサイクル協会の手腕に期待したいところだ。

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